2010年12月29日水曜日

見つめる

私はA子ちゃんと撮った写真の中で、この写真が一番好きだ。
彼女の脆さも強さも共に、その表情に表れている気がして。

彼女のような人が、この日本に、どのくらいいるだろう。
世界で見たら、一体どのくらいに数は膨れ上がるんだろう。

それでもみな、それぞれの位置で、それぞれに必死に今を生きている。
闘っている。
一瞬一瞬を、生き延びるためにただひたすら、闘っている。

そんな彼女たちの存在が、私の背中を押す。
まだいける、まだ大丈夫、まだもう少し、と。
だから私は、倒れ付すたび、もう一度と立ち上がり、歩き出す。

こうした犯罪が皆無になることは、在り得ないだろう。人間が人間である限り、人間はこうした罪を繰り返すに違いない。でもだからこそ。
彼女たちの生き延びて欲しいと私は願う。そうしたことを経てもあなたの魂は光り輝いているのだよ、と、ただそれだけを伝えたい。
そう、どんな重たい枷を引きずることになっても、その胸にある魂の玉は、間違いなく光り輝いているよ、と。